診療放射線技師

1.診療放射線技師ってどんな仕事
 診断・治療から予防医学まで診療放射線技師は医療現場で大きな役割を担っています。医療への利用をめざしたエックス線や放射性同位元素の研究・開発は近年めざましく進み、機能画像情報処理や高エネルギー発生装置など最先端の技術が導入されて、高度な診断や治療を支えています。
 医療機関での業務の中でもっとも大きな比重を占めるエックス線診断では、病巣部の探査・撮影や組織の異常の探査・撮影などを行います。最近では、体の一断面を透過したエックス線量を測定して、コンピュータで画像化するCTスキャナー(コンピュータ断層撮影)が広く使われています。
 ラジオアイソトープの出す放射線によって検査を行うラジオアイソトープ診断や、放射線の安全管理を行う放射線管理も診療放射線技師の業務です。
 放射線治療はエックス線が生物の細胞を破壊する性質を利用して、悪性腫瘍の治療などを行うものです。遠隔照射装置を利用して体の深い部分にできたガン患部に照射するコバルト60など、最新の治療法として注目を集めています。
 診療放射線技師の国家資格を取得すると、全国の病院や診療所への就職の道が開かれているほか、医学研究所での放射線取扱研究、放射線機器メーカーなどでの放射線管理、エックス線作業主任者、原子力発電所など幅広い活躍の場が考えられます。

2.資格を取得するには
 診療放射線技師の国家試験受験資格を得るためには、高等学校卒業後厚生労働大臣の指定する養成所や文部科学大臣指定の学校で、3年(夜間4年)以上必要な知識と技能を修得するというのが一般的な方法です。
 診療放射線技師を養成する施設は、大学、短期大学、専修学校、各種学校など全国に約30校あります。入学後は、人文科学や社会科学、自然科学、外国語などの基礎科目と、医学概論などの基礎医学科目や放射線物理学、電子工学、画像工学など専門科目を実習などを交えながら学び、診療放射線技師として必要な知識と技能を修得します。
 国家試験は年1回3月に行われ、試験科目は、基礎医学大要、放射線生物学(放射線衛生学を含む)、放射線物理学、放射化学、電気・電子工学(自動制御工学を含む)、放射線機器工学、画像工学・エックス線撮影技術学、放射線写真学、放射線計測学、放射性同位元素検査技術学、放射線治療技術学、放射線管理学(関係法規を含む)となっています。