歯科衛生士

1.歯科衛生士ってどんな仕事?
 歯科衛生士は、歯科医師の直接の指導のもとに歯や口腔の疾患の予防措置を主な業務とするスペシャリストです。現在、歯科衛生士として活躍しているのは、ほとんどが女性です。
 その業務は大きく、歯周疾患の予防処置、歯科保健指導、歯科診療の補助の3つに分けられます。歯周疾患の予防処置では、機械や器具を使って歯石などを除去したり、歯や歯茎への薬品を塗布などを行います。保健指導では、診療所や病院、保健所、学校、職場で、歯のみがき方、虫歯や歯槽膿漏の予防指導、妊産婦に対する栄養・食事および口腔衛生の指導などを行います。
 よく似た職種に歯科助手がありますが、歯科助手は国家資格ではなく、業務も診療の介助を行うだけで、予防処置や保健指導を行うことはできません。
 虫歯予防のための幼児期の指導や、高齢者への8020運動(80歳で20本以上自分の歯を保つ運動)など、今や生涯を通じて歯の健康づくりのための指導や啓発活動が求められています。今後は、要介護者に対する口腔ケアなど、在宅医療の現場にも活躍の場が広がると予想され、歯科衛生士は安定したスペシャリストの一つであるといえます。

2.資格を取得するには
 歯科衛生士として活躍するためには、国家試験に合格して厚生大臣の歯科衛生士免許を受けることが必要です。受験資格は、高校卒業後、文部科学大臣指定の歯科衛生士学校か、厚生労働大臣指定の歯科衛生士養成所で2年以上学び、必要な技能と知識を身につけた者に与えられます。
 歯科衛生士養成所への入学を希望する人は年々増えているため、受験競争率は国立校で10倍前後、私立学校で3〜4倍となっています。入学後は、基礎科目と、専門基礎科目、歯科臨床科目、基礎実習からなる専門科目からなるカリキュラムに従って、知識・技能を修得します。
 歯科衛生士国家試験は年1回行われ、試験科目は解剖学、生理学、病理学、微生物学および薬理学、口腔衛生学、衛生学・公衆衛生学、栄養指導、歯科臨床大要、歯科予防処置、歯科診療補助、保健指導となっています。