保育士(保母)の資格を取るには─

 保育士資格を取得する方法は、大きく分けて、
1.学校を卒業して取得する
2.保育士試験に合格する
と2種類の方法があります。
 学校を卒業して取得する場合には、4つの選択肢があります。いずれも厚生労働大臣の指定する保育士養成校で、所定の科目を履修し、卒業すると保育士資格を取得することができます。
1.保育士養成施設として認可されている専修学校を卒業して取得する
2.短期大学の保育科、幼児教育科を卒業して資格を取得する
3.4年制の大学で保育士資格課程を卒業して取得する
4.保育士資格課程を有する大学の通信教育部を卒業して取得する
に分けることができます。一般的には、専修学校、短期大学を卒業して取得する場合が多いといえます。
〈保育士試験の受験資格〉
1.大学に2年以上在学し、62単位以上取得した者
2.高等専門学校を卒業した者またはそれに準ずる者
3.高等学校を卒業した者もしくは通常の課程による12年以上の学校教育を修了し、児童福祉施設において、2年以上の実務経験がある者
4.児童福祉施設において5年以上児童の保護に従事した者
以上のほかに厚生労働大臣の基準に従い、都道府県知事が適当な資格を有すると認めた者などがあります。
 

〈保育士資格を取るための履修科目〉
【保育の本質・目的理解】に関する科目
社会福祉、社会福祉U、児童福祉、保育原理、養護原理、教育原理
【保育の対象の理解】に関する科目
発達心理学、教育心理学、小児保健(実習)、小児栄養(実習)、精神保健
【保育の内容・方法の理解】に関する科目
保育内容(「健康」「人間関係」「環境」「言語」「表現」「保育方法」)、乳児保育
【基礎技能】に関する科目
音楽、図画工作、体育
【保育実習】に関する科目
保育実習