動物園飼育係への道

●動物園の飼育係になるには

トリマーの仕事

 飼育係の仕事は、動物の飼育をはじめ、動物舎のそうじや修理・点検、調教、繁殖、観察など多岐にわたります。特別な資格は必要ありませんが、動物の習性や生理など、動物に関する体系的な知識が求められます。そのため、大学の畜産学科や獣医学科、生物学科、あるいは動物専門学校などで学んでおく方が、就職には有利です。

 公立の動物園に就職するには、まず地方公務員試験に合格する必要があります。民間の場合は、一般の会社と同様に採用試験があります。いずれの場合も定期採用はなく、欠員が出たときに補充する程度。公募ではなく人づてで採用することも多いので、日ごろから動物園に問い合わせたり、ホームページをチェックするなどしてアンテナを張り巡らせておきましょう。

 かつての動物園は、動物を飼育・展示するレジャー施設でした。しかし、多くの野生動物が絶滅の危機にさらされるなか、動物園には、種を保存し繁殖させるという新しい使命が課されています。これは日本に限らず世界的な動向で、飼育係には、自然環境保護に関する知識や国際感覚も求められます。

 飼育の対象となる動物は、ほ乳類をはじめ、鳥類、は虫類などさまざま。一人で何種類もの動物を飼育することも多く、ときには大きな動物を押さえ込んで健康チェックをしたり、夜通し出産に付き添うことも。また、飼育箱や展示場のディスプレイなどを作るのも飼育係の仕事です。動物園によっては、来園者のための園内ツアーで、ガイド役を務めることもあります。動物が好きなことはもちろんですが、精神的にも体力的にもタフな人に向いた仕事といえそうです。

 肉食獣など危険な動物や大型の動物を扱うこともあって、以前は飼育係といえばほとんどが男性でしたが、最近は女性も増えています。

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